アイト・ベン・ハッドウとマラケシュ
ワルザザード
ワルザザードの観光は予定に入っていませんでしたが、ホテルを出てすぐにあるカスバの写真タイムがありました。
市街の風景
   
タウリルトのカスバ
かつてマラケシュの司令官が住んでいたカスバで、かつては映画のロケ地として使用されたこともあり、近郊には映画スタジオもできているようです。

アイト・ベン・ハッドゥ

 
ワルザザードの街を出発して約30分、見えてきたのがこのアイト・ベン・ハッドゥのカスバです。このカスバはその大きさから「クサル」と呼ばれており、これは「要塞化された村」という意味があるそうで、今までカスバ街道で見てきたどのカスバよりも大きいカスバです。
カスバに入るのには、手前にある小川を飛び石伝いに渉って行くしかなく、また、入口も一つとなっており、中は迷路のように細い道で入り組んでいます。
このカスバは、1987年に『アイト・ベン・ハッドゥの集落』としてユネスコの世界文化遺産に登録されています。
映画『ナイルの宝石』で造られた門
ここではこのほかに『アラビアのロレンス』、『ハムナプトラ2』などの映画撮影が行われたとのことです。
 
ティシュカ峠と残雪のオートアトラス山脈
左の写真はオートアトラス山脈越えでの最高地点となるティシュカ峠の碑で標高2260mと表示されています。バスの中でぐっすり寝ていて気がつかなかったのですが、起きていた人の話では右へ左へとカーブの連続で若干車酔い気味になったとか。
右の写真はトイレ休憩で寄ったレストランのテラスからの遠望です。
 
マラケシュ

マラケシュはモロッコのほぼ中央部にあり、モロッコの中でもフェズに次いで古くから栄えた街で、街の名前はベルベル人の言葉で『神の国』の意味があるとか、11世紀のはじめにはそのべるベル人によるムラービト朝がここを都としたほか、ムワヒッド朝、サアード朝でも都として定められ栄えており、カサブランカ、ラバトに次ぐ3番目の街となっています。
街は旧市街のメディナ、史跡地区、新市街と3つに分けられますが、メディナ及び史跡地区は「マラケシュ旧市街」として1985年にユネスコの世界文化遺産に登録されています。
バイア宮殿
メデイナの史跡地区にあり19世紀アラウィー朝の時代に建てられたこの宮殿は、その名前バイアの意味が「光り輝く」とのことで、広大な庭園と4人の妃と多くの側女のための部屋が独立して設けられています。

中庭

        部屋の入口のアーチ
メディナの風景
スークの入口の門
ジャマ・エル・フナ広場
メディナの中心となる広場で名前の由来の「ジャマ・エル・フナ」は「死者達の広場」の意味とか。
大小のテントでジュースやケバブを売る出店、大道芸人による演芸等でにぎわっています。広場に着いたのが6時過ぎ、ここで40分ほど自由行動です。
なお、『ウィキペディア(Wikipedia)』によりますと、この広場は2009年の9月に世界初の「世界無形遺産」としての登録が確定しているとのことです。
写真を撮るには広場に面したカフェの2階がいい夜とのガイドさんのお勧めもあり一人でカフェの2階へ上って撮ったのが下の写真です。(2階に上がるには飲み物を購入しなければなりませんが、コーラで20ディラハム=300円位です。)
上の写真と比べて下の写真では広場にいる人の数が増えているのがわかります。
画面の煙はケバブを焼く煙です
クトゥビア
ジャマ・エル・フナ広場の西側にある高さ77mのミナレットです。12世紀にムーア様式のモスクの塔として建てられたものですが、現在はこの塔だけが残っています。
スペインのセビリアにある「ヒラルダの塔(高さ97m)」と並んで最も美しい塔といわれているそうです。
塔の4面はそれぞれ装飾が違うとのことですが、夕闇迫るこの時間でははっきりわかりません。
明日はいよいよ観光最終日、カサブランカに移動です。
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