オロモウツ

クロムニェジーシュから小1時間のところにあるオロモウツは、チェコ第5の都市でモラヴィア地方の農業地帯にあります。オロモウツには11世紀に司教座がおかれ、13世紀にはモラヴィア地方の主要都市にまで発展、モラヴィア辺境伯領の都となりました。しかしながら17世紀前半に起った30年戦争の際にスウェーデン軍の攻撃で荒廃し、都は近隣にあるブルノに移されたとのことです。街の復興は18世紀になって行われて現在のような形になったといわれています。
ここオロモウツには18世紀前半から40年かけて建てられた聖三位一体柱があります。この聖三位一体柱は2000年に「オロモウツの聖三位一体柱」としてユネスコの世界文化遺産に登録されています。
 
   
     ホルニー広場にある聖三位一体柱
バロック様式で建てられた三位一体柱は高さが35mあり下部には小さいながら礼拝堂を備えていて、ほかの街で見受けられる三位一体柱のどれよりも大きいもので、献堂式にはマリア・テレジアが参列したとのことです。
 
 
ホルニー広場  
 
     ホルニー広場にある噴水
左はカエサル(シーザー)噴水、右はヘラクレス噴水
このほかにもこの広場にはネプチューンの噴水がありますけど何故か撮り忘れドジですねぇ。
何故ここにカエサルの噴水があるかというと、オロモウツの町を作ったのがカエサルとの伝説があるからではとのことですが・・・
 
 
市庁舎
ホルニー広場の中央に建つ市庁舎は、15世紀に建てられたものを17世紀にゴシック様式に改築されたとのこと。時計塔の高さは75mあり、下部には天文時計(オルロイ)が設置されています。
 
    
   
  天文時計はヨーロッパの各地にありますがチェコではここオロモウツと首都プラハの市庁舎に設置されています。
ここの天文時計は中央に占星術の十二宮を示す時計が配置され、右側(画像では左側)に分針と12時間時計、左側(画像では右側)に24時間時計と星座を示す時計が並んでおり、下の段の時計は月、日付そして曜日を示す時計となっています。
背景のモザイク画は労働者が描かれていますが、これはチェコがソ連がチェコを占領した共産圏時代に社会主義のプロパガンダ的なものに変えてしまったとのことです。
 
  
聖ミハル教会
聖ミカエル教会、聖ミハエル教会或いは聖ミヒャエル教会とも呼ばれているこの教会はバロック様式で建てられたものを一時ゴシック様式に改築、その後もとのバロック様式に戻したとのことです
 
 
 
  
パラツキー大学
チェコでプラハ大学に次いで二番目に古い創設の大学で、「メンデルの法則」で知られ遺伝学の祖であるグレゴール・ヨハン・メンデルもこの大学で学んだとのこと。
 
    
聖ヴァーツラフ大聖堂(聖ヴァーツラフ教会或いはヴァーツラフ礼拝堂とも呼ばれています。)
オモロウツの一番高い場所にあり、12世紀の初めに建てられたこの教会はモラヴィア地方で最も大きい教会で、13世紀の火災によりゴシック様式に建て替えられ、19世紀の改築でネオゴシック様式に変更されたとのことで尖塔の高さは150mあります。下右の窓は創建当時のものだそうです。
 
    
 
 

古い城壁
 
 
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