トロードス地方の壁画教会群

今日はキプロスの世界遺産のひとつである「トロードス地方の壁画教会群」を観光して首都ニコシアまでの移動です。
ホテル出発は午前8時ですが、その前にまずは日の出の撮影にリマソールの海岸まで出かけます。
 
海岸はホテルからすぐのところ、朝6時チョット前に朝焼けが始まりましたが、日の出にはまだ時間がかかりそうです。インターネットで調べた今日のリマソールの日の出時間は6時24分です。
        

待つこと約30分太陽が見え始めました。あいにくと雲が邪魔をして日の出の瞬間は撮れません。
 
   
リマソールの海岸風景
桟橋からリマソールを見るとリゾートホテルが建ち並んでいます。雲が広がっているので今日の山岳地方は天気があまりよくなさそうです。
 
   
午前8時にホテルを出発してから約20分、雨上がりと見えて前方に虹が見えます。  
   
標高が上がるにつれて気温がぐんぐん下がり雨も降り出しました。途中のトイレタイムで止まったところはご覧のように濃い霧と雪化粧です。結構冷えています。  
 
キッコー修道院

リマソールのホテルを出発して約2時間、10時過ぎにキッコー修道院に到着します。トロードス山脈の北西中腹で標高約1100mの所にあるこの修道院は、キッコーの聖母修道院とも呼ばれており、11世紀にビザンチン皇帝アレクシオス1世コムネノスにより創建されたギリシャ正教徒巡礼の地で多くの巡礼者が訪れるところです。
建物は数度の火災に見舞われ現在の姿は19から20世紀にかけて再建されたものです。
ギリシャ正教の教会、修道院は内部は撮影禁止となっていますが、回廊での撮影はフラッシュをたかなければ撮影できます。
〔インターネットでキッコー修道院を世界遺産として紹介しているホームページもありますが、キプロス政府観光局に確認したところ含まれていないとのことです。〕
 
   
修道院の入口
絵のように見えますがモザイク画です。
(右の写真をクリックして下さい。大きい画像が表示されます。)
 
    
 
中庭から見える回廊にはモザイク画が並んでいます。  
    
 
   
 
何気なく上を見上げるとなぜか船の模型が、自分でも帆船模型を作ることがあり、しげしげと見つめていました。   
    
   
   
トロードス地方の壁画聖堂群
 

トロードス山脈の中に残る修道院と教会は、11世紀のコムネノス王朝時代からビザンチン帝国滅亡までの約300年間に建てられたもので、聖堂内部を埋め尽くすかのように、壁や天井に描かれた壁画があります。
この壁画は、1985年に「トロードス地方の壁画聖堂群」としてユネスコの世界文化遺産に登録されています。登録されているのは12ケ所の教会と修道院ですが、今回のツアーではそのうち3ヶ所の教会を訪れます。

屋根の聖ニコラオス聖堂

キッコー修道院から約1時間で着いたカコペトゥリア村近郊の標高約800mほどのところにあるこの教会、単に聖ニコラウス教会とも呼ばれているおり11世紀に建てられたもので、「屋根」という名は12世紀になってから追加された切妻屋根が印象的なことからが印象的なことからこう呼ばれるようになったようです。内部には「最後の審判」、「セパステの40人の殉教者」などのフレスコ画がありますが、聖堂内部は撮影禁止です。
 
   
 
   
足の生神女(しょうしんじょ)聖堂

「屋根の聖ニコラオス聖堂」からバスで約20分ガラタ村にある「足の生神女聖堂」に到着します。旧修道院付属聖堂として1502年に建てられたもので、内部にはイタリア・ビザンチン様式の壁画があります。単に「パナギィア・ポディトゥ教会」とも呼ばれています。
 
   
 
   
 
   
アラビス・プルプレア
アブラナ科ヤマハタザオ族の花で、調べるとどうやらキプロスでしか咲かないようです。
 
   
アシィヌの生神女聖堂

昼食後に訪れたのはニキタリ村にある「アシィヌの生神女聖堂」です。単に「アシイヌ教会」とも呼ばれており、12世紀の初めに建てられ、内部には多彩なフレスコ画が描かれていますが、こちらも内部は撮影禁止です。
 
   
 
   
    
観光を終えニコシア(レフコシア)のホテルに着いたのは午後4時過ぎ、一休みして市内を巡ります。  
    
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